「決算変更届、正直しばらく出していない」
──更新相談で多いケースです。
結論から言うと、
決算変更届を出していない状態では、建設業許可の更新はスムーズに進みません。
場合によっては、
更新申請の前に 過去数年分の決算変更届をすべて提出 する必要があり、
更新期限に間に合わなくなるリスクもあります。
この記事では、
札幌・北海道で建設業を営む方向けに、
- 建設業許可の更新期限の考え方
- 決算変更届を出していない場合の実務上の扱い
- 更新で失敗しないための注意点
を、できるだけ分かりやすく解説します。
1.建設業許可の有効期間と更新期限
建設業許可の有効期間は、
許可のあった日から5年目に対応する日の前日まで です。
注意したいのは、
・満了日が日曜・祝日でも、その日で失効する
・休日だからといって期限が延びることはない
という点です。
更新申請の時期の目安
- 受付開始:満了日の約3か月前から
- 実務上の目安:満了日の30日前までに申請
更新期限は非常にシビアです。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、手遅れになるケースも少なくありません。
2.決算変更届を出していないとどうなるのか
決算変更届(事業年度終了報告)は、
毎事業年度終了後4か月以内 に提出が必要な届出です。
建設業許可を受けている以上、
これは 毎年必要な手続き です。
未提出のまま更新を迎えると…
実務上、次のような流れになることがほとんどです。
- 更新申請前に「未提出分の決算変更届」を求められる
- 数年分溜まっている場合、整理に時間がかかる
- 結果として、更新申請が進まない
特に、
3年分以上まとめて未提出 の場合は注意が必要です。
3.決算変更届(毎年)に必要な主な書類
決算変更届では、毎年次のような書類を提出します。
- 工事経歴書
- 直前3年の各事業年度における工事施工金額
- 財務諸表(貸借対照表・損益計算書など)
- 事業税の納税証明書
- 健康保険等の加入状況(変更がある場合)
複数年分が未提出の場合、
各年度ごとに作成・提出 が必要になります。
「まとめて1回で済む」というものではありません。
4.更新期限を過ぎた場合のリスク
許可の失効
更新手続きをせずに有効期間を過ぎると、
建設業許可は失効 します。
失効した場合、
- 新規許可申請が必要
- 許可番号は原則として新しくなる
という扱いになります。
みなし適用について
満了日までに更新申請を済ませていれば、
行政庁の審査中に有効期間が過ぎても、
処分が下りるまでは許可が有効とみなされます。
ただし、
これは「申請が適正に受理されている」ことが前提です。
虚偽記載は絶対にNG
決算変更届の未提出を隠すために虚偽の記載をすると、
許可取消処分の対象となる可能性があります。
その場合、
一定期間、建設業許可を受けられなくなる リスクもあります。
5.こんな場合は早めに相談を
次のいずれかに当てはまる場合は、
更新期限ギリギリになる前に、一度状況を整理することをおすすめします。
- 決算変更届を数年出していない
- 更新期限が近づいている
- 書類を見ても何が必要か分からない
- 本業が忙しく、手続きに時間を割けない
まとめ|更新で慌てないために
建設業許可の更新は、
直前になって動くほどリスクが高くなります。
特に決算変更届を溜めている場合、
「更新期限に間に合うかどうか」は
早めの判断がすべて です。
札幌・北海道で
建設業許可の更新や決算変更届について不安がある方は、
こちらのページも参考にしてください。
